明日は定休日です。
この1週間は天気が悪かったり 寒かったりで背中が丸まってしまったゴンです。
今日はJAとぴあ浜松トルコキキョウ研究会の品種検討会。
今年の出荷も半ばなのですが 来年の作付けの検討に入りました。
トルコキキョウは、1年を通じて花屋さんにある花になりました。
現在では国内で400種類以上のトルコキキョウが流通しています。
そのなかでも静岡県のトルコキキョウは品質の高さで定評があります。
最近では台湾からの輸入が幅を利かせる時代になりましたが、銀座の有名な生花店の
社長さんは「静岡のトルコキキョウは品質がよいので、産地指定で買っていますよ」
と 嬉しいコメントをいただきました。
さて、今日ご紹介するのは かつて浜松で生産が盛んだった「都忘れ」です。
ミヤコワスレ キク科ミヤマヨメナ属
都忘れは「ミヤマヨメナ」の園芸品種です。
上でも書きましたが、かつて 浜松は「ミヤコワスレ」の産地でした。
現在では ミヤコワスレを作っているという生産者を聞きません。
夏の温度が高くなりすぎて、ミヤコワスレが作りづらい栽培環境になってしまいました。
ミヤコワスレはミヤマヨメナの園芸品種と書きましたが、
「ミヤマ」は「深山」と書きます。奥深い山の意味で、園芸植物のなかには「ミヤマ」の名
がつくものがありますが、いずれも浜松という夏の暑い地方では「夏超え」が難しいです。
少し前までは、「落葉樹の株元で育ててください」と説明していましたが
今では「鉢で育てて 5月後半から徐々に日を遮ってください」と言うようになりました。
その反面
ミヤコワスレは、冬の寒さは平気で しかも この時期に日光が欲しい植物です。
開花は4~5月ですが、冬の日光不足で花が咲かないこともあります。
さて、ミヤコワスレは日本人が愛した花で江戸時代から栽培されていました。
江戸時代 夏の平均最高気温が28°Cだった事を考えると 比較的栽培は容易だったと
考えます。
地球温暖化の影響でしょうか?最近の寒さを思うと「温暖化?」と首をかしげたく
なりますが、今年の夏は また「猛暑」なんでしょうかネ?
最近 春、秋がなくなってきたように感じるのは 私だけでないはず・・・。