ここのところブログの更新をさぼりがちなゴンです。(反省)
「ガーデンシクラメン」の良品を見分ける 目利きのポイントをご紹介いたします。
前2回のブログにて「ガーデンシクラメン」と名前が付いていても耐寒性に差があるんです
ということを書きました。
目利きのポイントをお話する前に
ガーデンシクラメンはどうやったらうまく育つ?
ということを述べたいと思います。
【植え込み適期】
浜松では10月から11月をおすすめしています。
耐寒性のある物であれば12月や1月でも平気なんじゃない?と言われそうですが・・・。
確かにその通りなのですが、ガーデンシクラメンの能力を充分に発揮できるようにするためには
夜間温度が冷えてきた 今の時期が最適だと思います。
ガーデンシクラメンは根を育てるつもりでいると その期待に応えてくれます。
「根をいかに張らせるか?」
その為には、10月から11月の日中の暖かさが必要です。
この時期の花は すぐに終わってしまいますが、これは受粉がしやすい温度という事に加えて
直射の光が シクラメンにとっては 少しキツイのかな と思います。
しかし、
根を張るにはいい気候ですので そろそろ植えてあげましょう。
【肥料】
ガーデンシクラメンは「
薄めの肥料が長く効いている」状態がいいですね。
ですので 私は液体肥料をお勧めしています。
ハイポネックスだと1500倍~3000倍位にうす~くしたものを週1回~水やり替わりに与える
と良いでしょう。
置き肥でも結構ですが、肥料濃度が濃い物はNGのようですね。
【土】
ガーデンシクラメンは調整ピートモスを主体とした培養土が良いです。
よく「ガーデンシクラメンの土」と売り出されて 専用ですのでいかにも良さそう ですが
実験の結果 当店で取り扱っているガーデンシクラメンは「土太郎」という培養土が
最も好成績でした。花壇に植えられる場合は 堆肥などを漉きこんでふんわりとした土を
作ってあげましょう。
【置き場所、植え場所】
ガーデンシクラメンは
真夏の直射日光を除いて ほぼ1年中日があたる場所が好きです。
ここが 普通の鉢植え(屋内向け)シクラメンと少し違うのですが
鉢植え用シクラメンは、冬でも直射日光を苦手とするタイプが多いです。
ガーデンシクラメンはしっかり日に当てましょう。
【管理のポイント】
〇 植え付けの時に ポットに入っていた土が見えるように植えてください。
球根を全く埋めてしまうように植えると 花芽が付かなくなります。
〇 終わった花は軸ごと抜きましょう。そのままにしておくとタネを結んで株の力が弱く
なってしまいます。軸をつまんで回すようにすると軸元から簡単に抜けます。
さて
ここからが本題。今まではオードブルでした。
ガーデンシクラメン良品のポイント
① 葉が横向きでピンとしている事
横から株を見た時に 葉が横向きでしっかりしている事が大事です。
② 上から見た時に 葉が丸く均一に生えていて なおかつ小葉である事。
株を上からみると 葉の状態に 濃淡ができていなくて 均一に小さな葉がたくさんで
円形を保っている事が良品の条件です。
これは 生産者がしっかり手を入れて作っている証拠です。
③ 葉をどけて球根部分を見た時に 花芽がしっかりとある事。
花芽が無い ガーデンシクラメンはホルモン剤の使用が疑われます。
一見良さそうだけど・・・。という事になってしまいます。(画像撮り忘れました すいません)
花が余り沢山でない事 というのも条件に入るかもしれません。
以前 このガーデンシクラメンの生産者が予告なしに 当店を訪ねてきました。
自分の作った物が どのように売られているか見るんだそうです。
「浜松植木さんはいいね。」と仰っていただけました。
これは売り屋さんのポイントなのですが、通常 花苗を仕入れる時は1ケースに24本入って
います。これを このまま店頭に並べておくと 葉が黄色くなったり病気が発生したりします。
当店では必ず15入りのケースに移し替えて 商品の間を作ってあげます。
これをスペーシングと呼ぶのですが、これを実践している 花屋さんが意外に少ないんです。
もうひとつ。当店では水やりの際に 花に水をかけない様にジョロで 水掛けをしています。
生産者さんは 自分が作った花を販売店が 無造作に扱っていると悲しくなるのだそうです。
そりゃそうでしょう。1年以上も 手塩にかけて育てた花なんですから。
今週 土曜日&日曜日に 「浜松市 花と緑の祭り」がアクト公園通り&東ふれあい公園にて
開催されます。 今年もお店を出しますので ぜひ遊びにきてくださいね。
明日から(時間があれば書きます)当店の 秋のおすすめ商品をご紹介いたします。