今日は朝から雨降りですね。こんな日はお客様のご来店も少ないだろうと思っていたら
今まで無かった「父の日」需要が発生。胡蝶蘭がほぼ無くなってしまいました。
(次の入荷日は火曜日なのですが・・・どうしよう・・・今も御断りをしてしまいました)
さて、父の日需要の他は さして忙しくもないので お店は3人に任せて
私は懸案であった「観葉植物の植え替え」をセッセとしておりました。
今日は、大鉢・小鉢 合わせて10点ほどの植え替えをいたしましたが、
最初に御断りをしておきますが 売れ残り商品の鉢替えではありませんので。(あたりまえか)
観葉植物とひとくくりにしても それこそ多種多様です。
大きなくくりでは「フィカス」「ドラセナ」「ヤシ」「イモ」などなど。
それらの共通点は「大体の物は熱帯~亜熱帯に自生する常緑植物」というだけです。
他はありません。
つまり 性格、性質も 多種多様なのです。今日は一般的な
「私はこうしてる 観葉植物の植え替え編」。
時期】 5月が観葉植物の植え替えとしては適すると思いますが、私は6月です。
理由は2つ。5月は忙しいという事と梅雨時期に植え替えると管理が楽だからです。
植え替え直後は、根を傷める可能性がありますので 水をしっかりと与える事と
葉に霧吹きをかけたりして蒸散を抑えるようにします。
梅雨時期はこれが楽なんです。
用土】 用土は自家配合しています。弊社取扱いの培養土2種類(赤土主体&ピート主体)
これに バーミキュライト 赤玉土 パーライト 川砂 日向土 他
をブレンドして作ります。
なんでこんな面倒な事をするか?
実はこれが
肝なんですが、観葉植物は 生産者の都合で土が決まってるんです。
例えば 自動灌水を敷設している方は 水が多くても平気なような土を、
手灌水で あまり水掛け回数を多くしたくない生産者は 水持ちの良い土を
といった具合なんですね。
私は「ユーザー(お客様)の所で長く楽しんでいただけるような商品」
を目指したいので、一般ユーザーの水かけに合ったような土に植え替えています。
植え替えの時はぜひ御相談ください。「この土がイイよ」というアドバイスは
させていただきますし、「植え替えて」というご希望にも極力お答えいたします。
ただ、植え替えは1週間以上猶予をいただきたいです。
「その場で植え替えて すぐ持っていく」という事はできませんので あしからず。
もうひとつ。やはり、プラスチックの鉢は嫌いです。飾る物だから 綺麗な・お洒落な
焼き物の鉢でお届けしたいですよね。(プラでも洒落ていればいいんです)
方法】 まず、観葉植物を引き抜きます。この時に「根のチェック」をします。
① 根の太さ、量はどうか?
② 腐っている根はないか?(腐ってる根は取り除きましょう)
新しい鉢は 元の鉢の一回り大きな物にします。観葉は総じて縦長の方がカッコよく
見えますね。流行りは 白、黒のコンポジションですが、柔らかい葉の観葉の場合は
淡色系の鉢を選んでます。
根鉢(元の土)を少し落とします。特に2か所。底の土と肩の土を落とします。
新しい鉢の底に鉢底ネットを敷き 鉢底石を少し入れます。(底が見えなければOK)
土を軽く入れます。
観葉植物を据えて、傾きや正面を見ます。カッコよければOKです。根の部分が
大きいノリナ(トックリランやポニーテールなど)の場合は発泡スチロールを
切った物を支えとして入れ込みます。
周りに少しずつ土を入れていきますが、ちゃんと固定できるように指でギュっと
土を押しこんでやります。
付き棒でつつく という方法もありますが 根を傷める可能性がありますので
一般論としてはお勧めしません。(フィロデン、サトイモ科の植物などはたいへん)
土がしっかりと入ったら軽く「トントン」とします。指で土を押してみましょう。
ズボっと指が入っていくようであれば たぶん空間があります。土を足しましょう。
鉢の上部1割弱は 土を入れません。ここに水が溜まって下へ落ちていく部分
(ウォータースペースといいます)になります。
その後】植え替え直後に水をタップリと与えます。(一部の物を除く サボテンに近い仲間等)
光が好きな植物も 植え替え直後1週間は直射日光厳禁とします。
しばらくは 日陰暮らしです。(日陰といっても 明るい日陰ですよ)
この間 葉に霧吹きなどを与えると 植え替えのダメージを和らげることができます。
土によってはぷかぷか浮いて来たり落ち着かない物もありますが3回目の水やりで
落ち着いてきますよ。
温度が高い時期の植え替えの場合「メネデール」という活性剤を使うと良いです。
(メネデール は園芸店 ホームセンターで売っています)
慣らし】1週間位で 退院(本来の置き場)できますが、水がすぐ下がるようであれば
もう少し養生を続けてください。
本来の置き場へ復帰して 1週間 水の下がりが無ければ 肥料をあげましょう。
観葉植物は5月~10月が成長期の物が多いので 肥料は欲しがります。
最初は 液肥を与えてみて 問題なければ 置き肥に変えてもいいですね。
ここまで 読んで頂いた方には感謝! 自分で読み返しても「長いな」と思うブログになって
しまいました。