まずは雑談からお付き合いください。(長いので飛ばしてくださって結構です)
今日は 花苗が良く売れました。大口のお客さんのご来店が続いたからなんですが
まず 口開け
〇〇造園の社長 ご来店
「トヤマさん 見計らいで100株選んでちょうだい、強くて長く咲く物」
インパチェンスやマリーゴールド、日日草やメランポジュームなどなど。
次いで
〇〇クリニックの若奥様より
「トヤマさん うちの花壇植え替えするの みて」
サンパチェンスや宿根ロベリアなどのブランド苗、2トレー程。ありがとうございます。
次いで
ブティックのオーナーさんからのご注文
「お兄ちゃん 昨年並みで花苗自宅に届けといて」
昨年実績をみたら サンパチェンスが30本とカリブラコア1ケース行ってます。
昨年並み、昨年並み・・・
「若社長 花壇がようやく終わったよ、今年は何がいい?」
御隠居、
今頃になって言われても・・・とりあえず ブランド+普通苗で 2トレーお買い上げ。
「ゴンちゃん これだけちょうだい」今度は
〇〇病院で植え替えボランティアをされている
懇意の農家さん。渡されたペーパーには種類別で300本以上、これは無理。
来週の納品をお約束して・・・こんな感じで頑張って汗をカキカキ。
今日は売れただろうと思って レジで点検をすると・・・オヤ?なんでこんな少ない?
「これ 間違ってるら?」
「大口のお客さん みんな伝票(掛け売り)だって
」
チャンチャン。
は~現金が欲しい。支払いは・・・7月末か(タメ息)~~~
でも おかげさまでサンパチェンス、カリブラコアなどのブランド苗で完売が続き
一気に棚がすきました。 これで日日草を増やせるぞ!狙ってる物があるんですよ。
また ご紹介します。
【前置きが長すぎですが ここから本題】
昨日予告しました 花菖蒲の植え替えです。
まず、花菖蒲の基本性質ですが
① 水生植物のように思われがちですが、実は畑地植物 湿地を好みます。
② 植え替え時期は 花後と秋。翌年開花させる為には花後すぐが良い。
③ 意外と日光を好みますが乾燥が苦手なので夏場に注意。
④ 今年咲いた花の元からは花は咲きません。子株を植えます。
⑤ 花菖蒲には裏表があります。
これらを踏まえて植え替えを説明します。(鉢に植える場合です。庭植えはこの応用です)
土=水持ちの良い 弱酸性の土を好みます。庭土を利用しても良いです。
石灰で中和してはいけません。必要で 鹿沼土を混入します。
置き場=半日日陰の場所が良いですが、夏は明るい日陰でいきましょう。
裏表=花菖蒲は裏表があると書きました。実は園芸書によって 裏と表を逆に書いてある物が
ありますので、私は「成長する方向を表と書きます」
葉の形でも見分けが付きますが(葉脈1本が裏 2本が表)
簡単なのは 地下茎を見ます。ラッキョウのような形をしています。
菖蒲を立てた時、ラッキョウの向いている方向が表です。
肥料=鉢植えの場合、肥料は秋まで与えません。
元肥も与えません。庭植えの場合 花後に緩効性の化成肥料を与えます。
さて 実践。
植え付けのコツは「決して深植えしないこと」根茎の頭が出る位でちょうど良いです。
(浅植えだと不安定になりますが、支柱をしますので 決して深く植えない様に)
乾燥に弱いので 葉からの蒸散を防ぐために 葉元から20cm位で切り落とします。
コツをもうひとつ。
花菖蒲に限らずですが、アヤメ科の植物は根の強い物が多いです。
植え替え後 進行方向に株が引っ張られていきますので、裏を鉢の縁近くに植えると
引っ張られて 最終的に株は真ん中へ移動します。
鉢植えの場合でも、1株ずつにするよりは2~3株まとめて植える事を勧めます。
花菖蒲はそのほうが綺麗ですし、風情が出ます。