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カンパニュラ・つりがね草

 久しぶりに「タネ屋」さんらしい投稿をしようと思います。
 (頭の中がウニになっていまして、気晴らしを兼ねての投稿です)

 ご紹介するのは「カンパニュラ」つりがね草です。
 
 もっともポピュラーなカンパニュラ・メデュームは
 カンパニュラ・つりがね草
 つりがね形をしています。別名 つりがね草、風鈴草といいます。
 日本でも「ほたるぶくろ」という植物がありますが、これもカンパニュラの仲間です。
 (カンパニュラ= キキョウ科ホタルブクロ属 )

 メデュームはかつて「2年草」でした。
 新しい園芸図鑑などでは「1年草または2年草」と紹介されています。

 カンパニュラ・メデュームの基本的な育て方は(浜松の場合)
 種まき・・・6月
 植え替え・・・9月
 定植 ・・・11~1月
 開花 ・・・5月    になります。

 2年草というのは「種を撒いて開花、結実、発芽 までが1年のなかで完結せず、1年以上
 懸かり かつ結実後 株が枯れてしまう」物を指します。(たいへん大雑把ですが)

 メデュームは5月に花が咲きますので、種子の充実までには 時間がかかります。
 この場合 通常のサイクルでは「秋」の発芽になりますが ここからがカンパニュラの
 面白いところで 

 「花芽は低温によって形成されますが、ある程度の大きさになるまでは花芽を作らない」
 
 秋まきではそれが叶わずに、1年目の冬では花芽を作る大きさまで到達できないんです。
 だから 2回目の冬の時に花芽を作り 初夏に開花します。
 しかも、花芽をもったカンパニュラが 開花をするためには「長日」が必要なんです。

 ハウスの中で、花芽を持った株を植え付けて温めて初夏の陽気に誘導しても4月にしか
 開花ができません。

 しかし、同じように植えた株を電気をつけて 初夏の「日の長さ」にすると
 温度を炊かなくても 3月に開花させることが可能なんです。 


 現在では品種改良によって、「花芽を作るのに低温が必要なくなりました」
 それによって、最短で種まきから開花まで6ヶ月でできる品種まで登場しました。
 育種の力というのは すごいです。


 さて、カンパニュラには メデュームの他にも
 カンパニュラ・つりがね草
 鉢物、花壇用の種類もあります。こちらは宿根草扱いなのですが 浜松では夏越えが
 難しいです。

 ちょっと変わった(個性的な)花がこちら
 カンパニュラ・つりがね草
 ラパンクルス系の「涼姫」と言います。
 元々は切花用でしたが、鉢や花壇に植えても ベリーグッドです。
 ひと株で20本以上が立ち上がり、しなやか&美しいブルー。個性的な庭作りに
 最適です。


 これから 段々に日が長くなってきますので、植え付けは「寒い」時期が適当です。
 
 聞いた話ですが 某ドクターが このカンパニュラ・メデュームが大好きで
 ご自宅の庭に一面の「カンパニュラ・メデューム」を植え付け
 満開の時期(5月)に 人呼びをして「お花見」の宴をするのが恒例だそうです。

 なんとも 贅沢なお花見ですね。



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