2本目 書き上げれるかな?
市場に行きましたら Tさんが大きな声で携帯電話で話をしているのが聞こえて
しまいまして、2本目のブログは 「
Tさんに捧ぐ クリスマスローズの強弱」について書きます。
当店でも「クリスマス・ローズ」置き始めましたが、今年の入荷状況は 少々遅れ気味です。
これは 夏⇒冬に一気に移行してしまった為に クリスマスローズ(ヘレボラス)の
生育適期期間が短かったため(と前に書きましたか?)と考えます。
そんな中で、
早生の ニゲルはそろそろ終盤ですね。
オリエンタリス・ハイブリッド系は 出始め~中盤戦といったところでしょうか。
(予約してある ニゲル・クロッシングはまだ入荷していません。入荷しましたら
ブログで画像アップいたします。
↓ こんな花 などなど)
さて本題
クリスマスローズの原種は ユーラシア大陸の細長い地域に 広く分布しています。
その数は 20種類以上。帯状に分布していますので、一定しているのは日光。
その他は 降雨量であったり、気温であったりは微妙に違います。
販売されている物のなかでは
アトロルーベンス・・・趣味家に人気のクリスマスローズ。実生から開花まで時間がかかる。
プルプラスセンス・・・のっぺりした花が特徴。
トルカータス ・・・八重のパーティードレスの原種。
オリエンタリス ・・・クリスマスローズと言われるもので圧倒的に流通量が多い。
アウグチフォリウス・・大型の有茎品種。
ニゲル(ニガー)・・・早生の白花。クリスマスローズの語源となった原種。
リビダス ・・・小輪多花性の有茎品種。
フェティダス ・・・グリーンの花色が美しい原種。
クロアチアカス ・・・バイカラーの原種。 等々
相性悪く、夏が来ると フェティダスを枯らしてしまいます。グリーンに惹かれるのですが、
浜松の夏が暑すぎるのか、それとも もっと遮光をしなければいけないのか
それとも 他の理由なのか?です。
普通に栽培して、オリエンタリスhybは 夏が比較的楽ですね。ただ、交配種の場合
「親が何か?」ということが問題だと思います。
1番の問題は「夏の管理」ですが、
実は 生育・開花期でもあります この冬でも、種によって成育ムラができてしまいます。
それは なぜ?
私は「クリスマスローズの土」が問題ではないかと思います。
市販の「クリスマスローズ」の土 はオリエンタリスに標準を合わせているような気がします。
原種のなかには、山岳地帯に自生し轢のような土壌に根を降ろす種もあれば
牧草地のような平原に自生し、肥沃な大地に根を降ろす種もあります。
与える水分量も保水量もphも違うので、一緒にしないほうが賢明だと
私は思います。
原種系のクリスマスローズを植える場合、「山野草の土+少量の有機石灰」をおすすめします。
(有機石灰=牡蠣ガラ ですが、オリエンタリスは加えなくてOK。ほかは微妙に加えて
酸度を調整します。)
調べてみると、山野草の土のほうが「クリスマスローズ専用」と謳っている物より
合っているような感じがしています。実際、育てた具合 私は山野草の土のほうが生育が
良いと感じています。(潅水は回数が増えますが 種によって回数を変えて調整します)
さて、クリスマスローズの育て方を色々な書籍、ネットでのHPなどで見ますが、
「これは 浜松ではどうなんだろう?」と思う事が多々あります。
プロの方が 書かれた物でも、その方の居住地が夏に冷涼な気候の土地であれば 参考には
なっても 浜松での実践は難しい という場面が多くあるような気がします。
クリスマスローズは、入口が広く 奥が深~い植物です。
まずは オリエンタリス系から育ててみて、有茎系品種へ幅を広げられたらいかがでしょうか?
ひとつ言い忘れました。人気のある「ニゲル」ですが、寿命はオリエンタリスに比べて短い
ようです。「一緒に育てていたのに ニゲルだけ枯れた!」は ある事です。
また ニゲルの栽培は オリエンタリスに比べ 一段階難易度が高い と理解してください。