花と緑の専門店 浜松植木

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販売店と消費者の矛盾

 1月はお店が暇な時期です。この時期に メーカーの資材会や打ち合わせなどが多く開かれる
 わけですが、私は 販売店を見て回るようにしています。園芸店とは限りません。
 タネ屋さん 生花店や おじさんには似つかわしくないですが雑貨、小物店などなど。
 浜松を一歩離れると 違ったものが売られているのが楽しいです。

 そんななか、先日 横浜へ伺った時に 駅のそばの生花店を見てきました。
 
 パンジー 128円
 うん、なかなか いい値段で売っています。さすが都会。

 で

 プリムラ・ポリアンタ 98円

 ん???

 パンジーのほうがプリムラより高いんですか?

 プリムラの品質に問題はなさそうです。
 販売店と消費者の矛盾
 写真は 当店のプリムラです。そのお店のものではありません。

 さて問題です。
 プリムラ98円で売っているお店で
 「これと同じ品質のプリムラを 1000ポット注文したい。
  ついては 1000ポット注文するのだから 値段を少し安くしてほしい」と頼んだとします。
 消費者としては 至極まともな要求だと思いますが、たぶん この花屋さんは注文を取る事が
 できないと思います。

 なぜ?

 1000本ものプリムラを一括納品するとなると、市場へ注文を出さなければなりませんが
 市場へ注文を出せば 正規の価格、確実に赤字になってしまうんですね。

 じゃあ なぜ店頭価格98円?

 それは セリ(競売)で買ったからです。

 すごく安く仕入れる事ができたんでしょう。プリムラの大量入荷があったのかもしれません。
 ただ、 仕入れが安かったから 価格も安くするんでしょうか?
 その価格は持続することができません。

 私はこの店頭価格は適正だとは思えません。
 他の店のことなので 知ったこっちゃない と言えばその通りなのですが。

 プリムラの適正価格は パンジーの倍強だと思います。

 プリムラの種子の価格は パンジーの3倍以上します。
 そして、プリムラの生育期間はパンジーの倍かかります。しかも難しい。

 セリの値段というのはその時の入荷量や販売店の在庫などに連動していますので
 高かったり安かったりするのは ある程度 仕方の無いことだと思います。

 セリで安く買えたからといって 仕入れ価格の○○%載せて 小売価格にすると言うのでは
 小売店の知識、認識が甘すぎませんかね?
 
 消費者は、その価格が適正だと思い込んでしまいます。
 結果として、苗の値段が下がってしまう要因となってしまう。という話です。

 なんで1ポット買うより1000ポット買う時の方が単価が高くなるんだよ~(怒)
 という消費者の声が聞こえてきそうですが、残念ながら 現在の花業界の現実はこれです。

 そうでないお店もたくさんありますが、お客さんは見極めてくださるでしょうか?
 期待してます!



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