アマリリスの球根
久しぶりに園芸屋らしいブログに戻ります。
(この所脇道ばかりでしたので)
でも脇道もきらいじゃないんですけど。
久しぶりに「お友達」スズさんから
リクエストをいただきました。
アマリリス ですが、
一般に「」アマリリスとして売られているものは実は「アマリリス」属
ではありません。しかし、ここではめんどくさくなってしまいますので、アマリリスと書きます。
ヒガンバナ科の多年草(球根植物)で春植え球根です。
アマリリスの生理としては、春(桜が散った後)に球根を植えると まず花が咲きそれから
葉が出てきます。アマリリスの葉は多くありません。葉の大きさが変わる位ですね。
晩秋から冬にかけて、生育が止まったら葉を切って球根を掘り上げます。
→ 浜松では球根を掘り起こさなくても越冬が充分に可能です。ただし、花が大きなものほど
寒さに弱いという傾向がありますので、大輪種や巨大輪種は掘り起こした方が確実です。
(写真はタキイ通販ネットさんからの借りものです。写真転用については許可をいただいて
おりますが、本頁からの無断転用は固くお断りいたします。)
写真は「アマリリス大輪系八重咲き品種」です。
(リクエストについてのお答え)
アマリリスは最近「ポットアマリリス」と呼ばれる 鉢付きで 水をあげれば花が咲きます
というような商品が多数出回っています。
この中に植えられているアマリリスは
①花が咲くほど充分に肥大化した球根を使用している。
②強制的に葉を切り、休眠させている。
③冷蔵処理を施している
④ピートモス(調整済)で植えられている。
といった 秘密があります。
春植え球根であるアマリリスは冷蔵(寒さ)によって花芽を作るものとは考えていません。
休眠によって花芽を形成して、適温によって伸長、開花すると考えた方が説明がつきます。
ポットアマリリスの場合、低温処理をしたほうが確実に花が咲くということなのでしょう。
実は、園芸店やホームセンターで売られているアマリリスの球根もこのような処理をされて
いることが多く、鉢に植え付ければすぐに花芽を伸ばすと思われます。
ご家庭で掘り上げた2年目以降の球根と比べてみてください。たぶん、生育に違いが出て
くると思われます。
植えっぱなし球根の場合、2年目以降は 葉が出て 花が咲きます。(わが家ではそうです)
ポイント)
アマリリスはヒガンバナ科の植物です。 ヒガンバナは・・・花が先!
そう 休眠状態を掘り上げとして体験したアマリリスは 花が先、葉が後になります。
ポットアマリリス は水耕栽培ではありません。1週間に1回程度の水やりは ピートモスが
しっかりと水を含んでくれるのですね。ですので、鉢植えと変わらぬ結果になります。
(ピートモスは肥料を含んでいるものを使用しています。)
アマリリスを鉢植えにする場合、普通の培養土で構いません。欲を言えばそれに「マグアンプK」
を一握り混ぜてあげるとイイでしょう。
当店では、ジャンボアマリリスの球根を2月より開始いたします。人気の色は品切れが
予想されますので、お早めにお買い求めください。