デンドロビュームの育て方①
デンドロビュームが入荷しました。
金曜日にご入店だったのですが、ずっとブログアップできずにいました。
デンドロビュームは、好きな花ですので 腰を据えて ブログを書きます。
たぶん、3回シリーズくらいになりそうなので読まれる方「
気合入れて」読んでください。
こんな 花です。
デンドロビュームは ラン科・セッコク属に分類される着生蘭の仲間(多年草)です。
東南アジアを中心に1000種以上の原種が生息しています。原種の多さでは、すべての植物の
なかでも トップレベルです。これらの原種の掛け合わせおよび品種改良によって
今 我々が育てている「園芸種」ができあがります。
そのなかでも「ノビル系」と言われる一般的なデンドロビュームの育て方をご紹介いたします。
(その前に) デンファレと呼ばれる植物があります。「デンドロビューム・ファレノプシス」
を縮めて「デンファレ」なのですが、デンドロ×ファレノプシス(胡蝶蘭)ではありません。
(園芸の世界では × という記号は 交配を意味します)
デンドロビュームの系統のなかに「ファレノプシス系」というものがあって、それが
デンファレなのです。よくある間違えなので 先に紹介いたしました。
さて本文
(ここまでが前置きかい えらい長い前置きやね)
デンドロ(デンドロビュームの略称)は花屋さんでは 12月~3月にかけて良く見られます。
花屋さんで買った後の置き場所は
直射日光を避けた暖房の効いてない部屋がいいです。
お玄関とかに置かれると たいへん花が長持ちします。
開花している時は 肥料を与えてはいけません。お水は 鉢を持ちあげてみて「軽いな」と
感じたら たっぷりと与えてください。置き場所にもよりますが週1回あれば充分でしょう。
毎日少しずつ水をあげる というのは一番悪い 水やりの方法になります。
写真を見て お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
売っているデンドロに蕾が極端に少ない と思われる方 イイ質問です。
デンドロは環境の変化によって 小さな蕾を落としてしまうことがあります。ですので
花屋さんで 売っているデンドロは「蕾が少ない」方が正解なのです。
腕の良い生産者さんは 一気に花を咲かせる技術を持っています。一番最初に咲いた花でも
鮮度は悪くありません。 つまり、満開の状態が長くなるように開花を調節してくれています。
「このデンドロ 蕾が少ない~。」と花屋さんを困らせないでくださいね。
蕾が少なく 最初の花(下部の花)が劣化していないデンドロが ベストの花鉢です。
贈られた方、鑑賞する方 に都合のよい(コストパフォーマンスが高い)商品なのです。
お店でデンドロを買う時のポイント
〇 花を付けているバルブの横に新芽が出ている場合、新芽が大きい物はダメです。
花を咲かせる為の 温度管理の状態が長かったことを意味します。
〇 バルブの太さは太いもの程良しとします。もちろん花の数が多いものも良しです。
極まれに こんなデンドロを見かけることがありますが、こんなデンドロを買ってはいけません。
☓ 自立できない。(バランスが悪く すぐに倒れてしまう)
☓ 高芽を出している (水加減 肥料加減の失敗を意味します)
☓ 根(デンドロは根が見えていることがあります)の先端が黒くなっている
明日は デンドロビューム②「花が終わった後の管理」を書きます。
デンドロビュームはポイントさえ押さえておけば、たいへん育てやすい蘭ですので是非
育ててみてください。