6月最後の投稿は ギボウシ(擬宝珠) ホスタです。
ここまで 夏の暑さに強い花をやってきました。まだまだネタはありますが
ここで 少し 涼しくなっていただきたいと思います。
ここ数年 日本人が好きな「葉色が美しい植物を使った空間」の提案です。
ギボウシ ホスタ :リュウゼツラン科
多年草 原産地:東アジア 江戸時代に多くの園芸種が生まれました。
シーボルトがヨーロッパに持ち帰り アメリカで多くの西洋種と呼ばれる
品種が生まれました。
園芸書によっては 日本および中国種を「ギボウシ」
アメリカ・ヨーロッパで改良されたものを「ホスタ」と呼ぶ場合がありますが
元は同じですので ギボウシとホスタは同一種とみるべきかと思いますが
西洋種のほうが 日光に強いものが多いと思われます。
【育て方】
基本的に 強い日差しが苦手です。
裏返して言えば 北向きの影地~半日陰でもよく育ちます。
湿地からやや乾燥気味の地まで育ちます。
植え付けの際は 水はけのよい土地のほうがコントロールが楽です。
【植え付け適期】
初春と初秋が植え付けの適期とされますが、7~8月の酷暑時期を外せば大丈夫です。
ただし 冬は地上部はなくなってます。
根塊部が残ってますが 球根だと考えていただくのが理解が早いと思います。
【肥料と水やり】
肥料は 植え付け適期と同様 初春と初秋の年2回です。
あまり肥料は多く必要としません。
水やりは 地表面が乾いたら与えますが しっかり根付いたら天候任せでも構いません。
【観察】
ギボウシは大きさや葉の形、色がさまざまですが 日の好き嫌いも大差あります。
葉を観察して 日焼けを起こすようであれば その場所から引っ越ししたほうが
よいでしょう。日焼けの具合は 葉の反り返る部分におこります。そこを観察するとよいです。
鉢植えの場合は まず「和風」の鉢に植えることをおすすめします。
悠久の「江戸時代」が透けて見えて なんとも趣のある一品になりますよ。
鉢植えの場合 赤玉土と腐葉土、砂を混ぜた物を使います。
【病害虫】
大敵は ナメクジです。
ナメクジ駆除剤が必需品です。日陰植物の宿命かもしれませんね。特に大型種は
日中の隠れ場所にもなってしまいますので、地際を定期的に巡回してください。
あと カナブンも葉をバリバリ食べてしまうようですね。これは厄介者です。
【植え替え】
地植えの場合 5年ほどすると子株も大きくなって込み合ってきますので 株分けが必要に
なります。鉢植えの場合 2年ごとに植え替えるとよいですね。
時期は やはり 初春または初秋ですが、浜松では初春をお勧めします。
ギボウシは江戸時代から日本人に愛されてきた植物です。
眺めれば眺めるほど 私たち日本人を魅了する力のある そんな植物です。
小型種は置き場所もとりませんので ぜひ一家に一鉢 いかがでしょうか?
― ― ― ゴン ― ― ―