ブーゲンビリア の お話(うんちくあり)

浜松のゴンちゃん

2015年05月07日 22:58

しばらく(浜松祭りで)ブログをお休みしていましたが 今日から再開します。

 母の日 近づいてまいりました。

 この時期は 花鉢が 大量に出回ります。

 その中でも 人気の ブーゲンビリア(ブーゲンビレア)を取り上げます。

 

 ブーゲンビリアはすごくたくさんの色を持つようになりました。

 繁殖が楽なので 枝変わり(変異枝)から多くの種を取ることができます。

 私が花を扱うようになったころは せいぜい5色くらいだったと思いますが
 今では 20種類以上のブーゲンビリア園芸種があります。

 【原産地】
 ブーゲンビリアの原産地はどこでしょうか? ブーゲンビル島! ブブー 不正解。
 答えは 南米です。 
 実際 パプアニューギニアやインドネシアなど 雑木雑草のようにいたるところに
 生えていますよね。 ブーゲンビルが原産地と思ってた方もかなり いるはず。


 【インターネットは信じません】
 ネットを見ても ブーゲンビリアを露地で栽培することは書いてありません。
 越冬には温度が必要 としています。
 これを見てください。
 

 浜松 某所ですが 3階に届く大きな木になってる ブーゲンです。

 浜松では屋外での越冬が可能なんですね。

 しかし

 そのためには条件があります。

 1. 寒さに強い品種であること。
   ブーゲンビリアは枝変わりから と上で書きましたが 色によって越冬温度が違うようです。
  よく見かけるのは赤紫色のブーゲンビリアです。これは寒さに強いようです。

 2. 強い霜に当たらない 東向きの土地
   西に遮蔽物(壁など)がある場所がよいようですね。これは 冬ばかりでなく夏の暑さ除け
   にもなります。そう ブーゲンビリアは南国の花でありながら 暑さも苦手なんです。
   だから 西日を遮ってくれる 西風から守ってくれる場所がイイんです。


 【熱帯は常緑 日本は落葉】
 熱帯~亜熱帯の南米原産の常緑花木 というのが ブーゲンビリアですが 日本では
 落葉木として扱ったほうがよさそうです(笑)
 ※ホントに落葉木と同じ管理をしちゃダメですよ

 たとえば 鉢植えの場合
 冬は 家の中に避難したほうが無難ですが、屋内でも日光は必要です。
 自然 窓際に置くようになりますが 冬の窓際はブーゲンビリアにとっては寒い場所です。

 冬は水を控え気味にしますが やがて 自然に葉を落とし始めます。

 丸裸になってもそんなに心配いりません 4~5月になると次の芽が出始めます。

 NGは 葉が落ちてくると あせって 水や肥料をあげたがることです。
 これは やってはいけない。 根を傷めて ホントに死んでしまいます。

 ブーゲンビリアが冬眠したがってる証拠ですから 水を控え気味、肥料はなし が基本。
 人間が「やりたがり」をガマンしましょう。

 【ブーゲンビリアは夏の花?】
 インドネシアやグアムなどでは 一年中咲いています。

 日本では夏の花と思われているようですが 基本違います。

 浜松の夏はブーゲンビリアにとっては「暑すぎます」

 しかも 短日開花性(日長が短い時に咲く)がありますから 秋のほうが咲きやすいです。
 上の写真ですが 撮影したのは11月です。巷ではクリスマスソングが聞こえてきそうな
 時期に見事に開花してますでしょ。

 ブーゲンビリアの花が咲かない原因のひとつに「電気が付く場所にある」というのが
 あります。電気を太陽光と勘違いして 花を着けずに枝ばかり伸ばしていく
 そんな失敗もありますのでお気を付けください。

 話がながくなりそうなので Part2へ 続く

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