半夏生

浜松のゴンちゃん

2012年06月22日 17:33

 今日はお友達「しづちゃん」さんのリクエストで半夏生(ハンゲショウ)について
 投稿いたします。

 半夏生(はんげしょう)とは元々72候のひとつで、夏至から数えて11日目を指します。
 今年 2012年は7月1日になりますが、通例7月2日です。
 (7月2日を 固定して半夏生と呼ぶこともあるようですね。)

 
 こんな花(植物)です。昔は田んぼのあぜ道などにも群生していたようですが
 現在では「絶滅危惧種」だそうです。

 ハンゲショウ(カ) 半夏生、半化粧 の字をあてる(別名 カタシログサ、カタシロソウ他)

 ドクダミ科多年草
 元々は亜熱帯の物らしいのですが、調べてみると 現在では北海道を除く本州で栽培可
 としてあります。湿潤な土壌を好み 日向、日陰の別なく生育できるようです。

 ただし、半夏生の代名詞であります 白い斑は日向で育った物のほうがしっかりと
 出る様ですね。

 半夏生は 半夏生の頃に出穂して穂の直下の葉に白い斑が入り やがて緑に変わっていく
 という幻想的な植物です。その間約2カ月。8月の終わりころには緑葉に戻る様ですね。

 ハンゲショウに半化粧という字をあてるのは、「半分白くなる」という所からのようですが
 私は「半夏生」の字をあてたほうが好きです。

 群生すると書きましたが、増え方は「地下茎」によって増えますので、自然群れる形に
 なってくるのでしょう。植え替え時期は 2月~3月中旬頃が適期です。
 水持ちの良い土で植え替えます。 
 肥料は好きです。有機の固形肥料+液体肥料(生育期)を施します。

 有機のと書いたのは、緩効性の化成肥料は水と温度に反応する物が多く 夏場で湿地性の物を
 育てる場合には「効きすぎる」可能性があるので 有機とさせていただきました。

 現在 園芸店やホームセンターでの取扱いは まず無いと思います。山野草の専門店か
 大きな園芸店の山野草コーナーを訪ねてみてください。

 追伸)アメリカハンゲショウという植物は そっくりなのですが、白い斑が入りません。

 お庭に「半夏生」があると風流だと思いますよ。
 (写真はタキイ種苗さんからお借りいたしました。使用にあたっては許可をいただいて
  おりますが 転用は禁止させていただきます。)

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